顎関節症の主な原因
顎関節症の原因は、まだ完全には解明されてはいません。
現在有力と考えられているのは、かみ合わせの問題、歯ぎしり、精神的ストレス、悪習癖(あくしゅうへき)などによって、過度な負担が顎の関節や筋肉にかかると、それらが重なり合って発症すると考えられています。
以下に当てはまるかチェックされてみてください。
●歯ぎしり、食いしばり、歯をカチカチと鳴らすクセがあり、顎に負荷をかけている
●歯並びが悪い、歯の不適切な治療や抜歯後の放置などによりかみ合わせが悪くなっている
●すぐに頬杖をつく、姿勢が猫背、うつぶせ寝のくせがあり、顎や首の筋肉に負担をかけている
●いつも同じ方向を向いて横向きに寝る
●横向きでテレビを見たり、同じ足を組んで座ることが多い
●スポーツや事故などで顎や首に外傷を受けたことがある
●精神的なストレスがあり、食いしばりや夜間の歯ぎしりをしている
●むし歯や歯周病などが原因で、左右どちらか一方の顎に負担をかけている
●鼻炎などのために口で呼吸していることが多い
●楽器の演奏などであごを酷使している
●カラオケで大きく口を開けて歌う
顎関節症の自己チェック法
( 日本顎関節学会HPより引用)
※合計点数が8.6以上では顎関節症の危険があります。
1.口を大きく開いたとき,人差し指から薬指を並べた3本指を縦にして入りますか?
(1.すっと入る 2.ほぼ問題ない 3.どちらともいえない 4.やや困難 5.全く入らない)
2.口を大きく開け閉めした時,あごの痛みがありますか?
(1.全くない 2.たまにある 3.どちらともいえない 4.しばしばある 5.いつもある)
3.口を大きく開いたとき,まっすぐに開きますか?
(1.いつもまっすぐ 2.たまに曲がる 3.どちらともいえない 4.しばしば曲がる 5.いつも曲がる)
4.干し肉,するめ,タコなど硬いものを食べるとあごや顔が痛みますか?
(1.痛まない 2.たまに痛む 3.どちらともいえない 4.しばしば痛む 5.いつも痛む)
なお、設問2の「口を大きく開け閉めした時,あごの痛みがありますか?」に「はい」と回答した方も顎関節症である可能性があります。
顎関節症が増えている理由
顎関節症の患者はここ十数年で15倍にも増加したとも言われ、年齢では10代半ばから増え始め、20〜30代がピークで、女性は男性の2〜3倍も顎関節症になる確率が高いそうです。
なぜ女性が多いのかは医学的には分かっていませんが、女性の方が筋肉の緊張やストレスに対して感受性が高く痛みにも敏感、男性よりも骨格や靱帯が弱い、女性ホルモンに関係がある、などの諸説があります。
近年、顎関節症のクライアント様が増えている理由としては、食生活の変化に伴いアゴの発育が悪い人が多くなったことが考えられます。
歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖は、顎の関節や筋肉に常に力が加わっているため負担が大きくなります。夜間の歯ぎしりだけでなく、日中でも何かに集中している時や肉体労働をしている時など、食いしばっていないか意識してみましょう。顎の負担を軽減するには、顎もリラックスして日常は上下の歯が当たらないようにすることが重要です。
また、精神的ストレスも食いしばりなどを増強させることがあります。生活環境や社会環境からくるストレスはなかなか変えることは難しいですが、日常のストレスとなっている要因をできるだけ取り除いていくようにしましょう。
その他、身体のどこかに痛みがあると歯を食いしばる傾向があるので、どこかに不調や痛みがある場合はカイロプラクティックを受けて、体調を良くしましょう。
顎関節症と
その他の症状の関連
顎関節症とめまい顎関節が悪いと頭のバランスが取りずらくなるため、めまいが起きやすくなります。
また、顎関節のズレは全身の柔軟性や平衡感覚とも関連があります。
顎関節症と不眠 顎関節症による痛みで睡眠が妨げられることはもちろん、顎関節が悪いことで食いしばりや歯ぎしりをしていると、睡眠の質が悪くなるため、熟睡できなくなってしまいます。
顎関節症と顔のしびれ顎の動きに関わる筋肉が異常に緊張し、コリができると、顔面にしびれが出ることがあります。
これは関連痛といい、筋肉の状態を良くすることで症状が改善しますので、カイロプラクティックが非常に有効です。
顎関節症と食欲不振 顎関節症になり、口の開閉で痛みが出ている場合、食べることが億劫になります。
口を開ける度、咬む度に痛むからです。
また、強い痛みにより、食べられる物も限られてくるので栄養失調にもなりかねません。
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