腹直筋というのは、お腹の筋肉で一番表面にある筋肉で、その腹直筋が妊娠中に真ん中から左右に開いてしまうことを「腹直筋離開」と言います。
見た目の問題としては、ぽっこりお腹、お腹のしわ・たるみ、出べそなどの問題が出てきます。
出産後の36%の女性に起こるとされ、そのままにしておくと見た目の問題だけでなく、腰痛などの症状が起きる原因にもなるため適切なケアが重要です。
以下のような症状があったら、腹直筋離開の可能性があります。
・産後3ヶ月以上経っても、ぽっこりお腹が解消されない
・腹筋が真ん中で裂けている
・横になると、おなかが垂れる
・おなかがぐにょぐにょと動く
・四つ這いになると、おなかが垂れる
・お腹に力を入れると、おなかの形が変になる
・咳をすると、おなかが盛り上がる
・寝ている姿勢から起き上がると、おなかが盛り上がる
・食後にお腹が出っ張る
・腹筋に力が入りにくくなった
・呼吸が浅く、疲れやすい
・産後から出べそになってしまった
・へその上を押すと指がお腹の中に入る
1. 仰向けに寝て両膝を立てる
2. あごを引いたまま、ゆっくりと頭と肩を持ち上げる
3. おヘソやその上下を3ヶ所ほど触る
4. 離開していれば、左右の腹筋の間に指が2本以上入る
妊娠後期になると、腹直筋は縦に15cm伸びるとされていますが、腹直筋が上手に縦に伸びることができず、腹部の中心にある「白線」と言われる組織が横に伸ばされてしまうことで、腹直筋離開が生じます。
よくある原因としては
・腹直筋が硬すぎる
・腹横筋が弱すぎる
・妊娠中の姿勢が猫背になっている
・妊娠中に体重が増え過ぎた
・双子、三つ子を妊娠していた
・出産回数が多い
・高齢出産だった
・帝王切開で出産した
以上のような理由で、腹部に横方向の力が加わり、産後の腹直筋離開が起きやすくなるとされています。
逆に言うと、この横方向の負担を減少させれば、妊娠中の腹直筋離開を予防することができますし、産後の腹直筋離開を改善することができます。
腹直筋離開に伴う見た目の問題としては、前述したように、ぽっこりお腹、お腹のしわ・たるみ、出べそがあります。
その他の問題としては、腹直筋離開により腹圧のコントロールが出来なくなり、体幹の安定性が低下するため、腰痛や肩こりなどの症状を引き起こしてしまうことです。
長時間の抱っこや繰り返しの授乳などがある産後の女性にとって、腰痛や肩こりは非常に辛いもので、痛みにより充実した育児生活が送れなくなってしまいます。
以上のように、様々な問題を引き起こす腹直筋離開ですが、適切な施術と運動、日常生活での注意点を守ることで改善できる問題ですので、お気軽にお問い合わせください。
一般的に腹筋運動として行われている仰向けで上半身を持ち上げる「カールアップ」や「クランチ」と呼ばれる腹筋運動は、逆に腹直筋離開を増悪させてしまう可能性が高いので注意が必要です。
また、ソファーや床に座る際に仙骨座りをする、背中が丸くなった状態で赤ちゃんを抱っこすることも、腹部に横方向への力が加わり、腹直筋離開を悪化させることがあるので、正しい姿勢を心掛けるようにしましょう。
日常生活で気を付けておいたほうが良いことは、上記のような不良姿勢(猫背)をせず腹直筋の伸張性を保つことです。
日常生活での姿勢や動作の影響は非常に大きく、腹直筋離開の改善度合を左右しますので、ぜひ気を付けてみてください。
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