・抱っこや授乳のときに手首や親指がズキッと痛む
・親指を動かしたり、手を開くと痛い
・寝て起きた時に痛みが強くなる
・手がこわばってしばらく動かないことがある
・指が引っかかる感じや痛みがある
・手を着くと手首が痛い
・病院でシップやサポーターを処方されたが治らない
・物を持つ時やペットボトルを開ける動きで痛い
バネ指とは、指で起こる腱鞘炎のことで、手を握る動作や開く動作で引っかかり感や痛みを伴います。
これは、指の腱が炎症を起こして太くなっている場所が摩擦を起こして、指の関節部分で引っかかりを起こしているために出る症状です。
バネ指は朝方に症状が出ることが多く、日中は感じないこともありますが、慢性化するとなかなか治りにくい症状なので、違和感を感じたら早めに施術を行ない、引っかかり感をなくすことが大切です。
1.女性ホルモンの影響
妊娠中にリラキシンという女性ホルモンが出て、全身的に関節が緩くなります。
手首の関節も緩むので、その影響で手首が不安定になり、筋肉の負担が増えることで腱鞘炎になります。
妊娠中はお腹が重たく、手をついて体を起こす動作が増えるため、手首の痛みが起きやすいです。
2.むくみによる影響
妊娠中・産後は、全身の血液量や脂肪量が増え、むくみがひどくなります。
手首の周辺もむくむので、腱が摩擦を起こしやすくなり、腱鞘炎になります。
むくみは朝方に起きやすいので、腱鞘炎やバネ指の症状が朝方しか出ない場合もあります。
3.抱っこや授乳による負担
抱っこや授乳をしているとやはり手首の負担が増えます。
毎日、鉄アレイで筋トレしているようなものです。
それが何時間にも渡れば、手首を支える筋肉は筋疲労を起こし、痛みを出すようになってしまいます。
特にまだ抱っこに慣れておらず、手だけで抱っこしている方は腱鞘炎になりやすいです。
当院では、痛みを起こしている筋肉の緊張を緩和するとともに、関節の可動制限に対してアプローチしていき、手首の筋肉にかかる負担を減らしていきます。
また、アドバイスとして手首に負担のかかりにくい正しい抱っこや腱鞘炎に対するテーピングやストレッチを指導し、手首だけでなく肘や肩、首までしっかりと診ていくことで腱鞘炎やバネ指の早期回復を目指します。
腱鞘炎やバネ指の改善には安静にすることも大切になってきますが、産後は抱っこや授乳などをさけることが難しいため、通常よりも施術回数が多くなることもあります。
腱鞘炎がクセになると日常生活が困難になってしまうことが多いので、痛みや異常を感じたら早めに来院しましょう。
産後2ヶ月 職業:主婦
問診
抱っこすることが多く、一週間前から右手首にするどい痛みを感じるようになった。
病院に行ったら腱鞘炎(けんしょうえん)と診断され、湿布薬をもらった。
あまり右手を使わないように言われたが、利き手だし、子供は置くと泣くので困っている。
物を持つだけでも痛く、抱っこだけでなく、オムツ交換の時にも痛みが出る。
検査
親指を握って、手首を小指側に曲げると腱鞘炎の痛みが出る
手を大きく開くと痛みが出る
腕の筋肉の緊張が強くっている
原因
今回の患者様の場合、親指側の筋肉が腱鞘炎の症状を出していました。
産後は抱っこしていることが多いため、手首の筋肉が過度に緊張し腱鞘炎になることがあります。
また、産後の体は血液量や脂肪の量が増えていることも原因の一つです。
お医者様の言われたように手を使わなければ痛むことはあまりないのですが、実際は難しいと思います。
経過
施術としては、緊張を起こしている筋肉の緩和を行い、その周辺の関節の動きを整えました。
その結果、痛みは7割ほど取れ、再発防止のためにテーピングを行い施術を終了しました。
2回目の来院の際には、少し痛みが戻ったものの、最初に比べると3割ほど改善しているとのことでした。
その後、計6回の施術を行ない、腱鞘炎による痛みは改善しました。
コメント
産後の腱鞘炎は、抱っこや授乳、オムツ交換のときに痛みが出ることが多いため、育児への影響がかなり出ます。
一度クセになると治りにくい症状ですので、早めに来院するようにしましょう。
当院が産前産後のママに選ばれている理由はこちらをご覧ください。
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