尿漏れを経験するのは30〜40歳代が最も多いと言われています。
これは、尿漏れが妊娠中の体の変化と深い関係にあるからです。 産後の女性に行った調査では、約7割の人に尿漏れの経験があるとの結果が出ています。
妊娠後期になると大きく重くなった子宮が膀胱を圧迫し、尿漏れを起こすことがあります。また妊娠中は骨盤底筋がたわんで伸びている状態にあるのですが、筋肉には長い期間ストレッチされていると筋力が落ちるという特徴があるので、ほとんどの場合、骨盤底筋の筋力が落ちてきます。
ですので、妊娠中に尿漏れを経験する方はとても多いのです。
そして、産後の尿もれは3ヵ月程で自然に治ることが多いのですが、骨盤底筋が緩んだままになっていると治らないこともあるので、産後にしっかりと骨盤を整えたうえで骨盤底筋のエクササイズを行ない、回復を促進することが大切です。
尿のトラブルは女性に多いと言われていますが、これは女性と男性の体の構造の違いによる要因が大きいです。
男性の場合、尿道が約25センチもあるのに対し、女性は約4センチしかないため、膀胱に圧力が加わることで尿が出やすい構造になっています。
女性の場合、骨盤内には膀胱や尿道、子宮、直腸などの臓器があり、骨盤の底の部分には「骨盤底筋(こつばんていきん)」と呼ばれる筋肉があります。
これらがハンモックのように骨盤内の臓器をしっかりと支えています。
尿もれ(尿失禁)には切迫性尿失禁、反射性尿失禁、溢流性(いつりゅうせい)尿失禁など様々な種類がありますが、産前産後に起きる尿失禁の多くは「腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)」と呼ばれるものです。
腹圧性尿失禁とは、尿意を全く感じていないにも関わらず、急に立ち上がった時や重い荷物を持ち上げた時、咳やくしゃみをした時など、お腹に力が入ったときに尿がもれてしまうタイプの尿もれで、骨盤底筋のひとつである尿道括約筋(にょうどうかつやくきん)という筋肉が緩むために起こります。
進行すると早足で歩いたり、階段の上り下りでも症状が現れてきます。
この腹圧性尿失禁は、妊娠・出産を経て骨盤底筋が弱り、筋力が回復しないまま年齢を重ねると症状が現れやすくなると言われています。
また、肥満によりお腹についた脂肪が膀胱に圧迫を加えることも原因のひとつです。
産後の子宮の大きさは、出産後約2ヶ月くらいで戻ると言われいます。この子宮のサイズが戻っていない間に、妊娠前の体型を早く戻そうときついガードルやコルセットでお腹全体を締めてしまうと、その圧力が子宮や膀胱、骨盤底筋にかかり、子宮や骨盤底筋の回復を遅れさせてしまいます。
これが繰り返されると、骨盤底筋の弱化はいつまでも回復せず、腹圧性尿失禁を起こしてしまう可能性が高いため、産後直後からお腹全体を圧迫するタイプのガードル、矯正下着、コルセット、骨盤ベルトなどをしないようにしてください。
骨盤底筋を鍛えるにも骨盤のゆがみや身体の痛みがあると効果的に鍛えることができないので、カイロプラクティックで調整を行いながら骨盤底筋エクササイズを行っていくことが大切です。
ブルームカイロプラクティックでは、骨盤矯正を行なうことで骨盤底筋の筋力が発揮しやすい状態にするとともに効率的な骨盤底筋のエクササイズを指導します。
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